内分泌班の紹介

カンファレンスの様子

特色

小児の大きな特徴である「成長」に大きく関わるホルモンや因子の異常により起こるのが内分泌疾患です。また、「成長」には栄養が不可欠ですので、小児の「成長」を理解することは小児科医には必須で、小児内分泌学・栄養学を学ぶことは小児科医として「成長」してゆくことに大いに役立ちます。

また、以下に示すような内分泌・代謝・栄養に関わる多岐にわたる疾患の診療経験を積むことが出来るほか、当科は日本内分泌学会認定教育施設ですので日本内分泌学会専門医(小児科)取得が可能ですし、銅代謝あるいは微量栄養素に関連する研究を行って医学博士を取得することもできます。

対象疾患

以下のような内分泌・代謝疾患を診療しています。

  • 間脳下垂体疾患
    ・ 成長ホルモン分泌不全性低身長症、(脳腫瘍などによる)汎下垂体機能低下症、尿崩症、思春期早発症、思春期遅発症、など。
  • 甲状腺疾患
    ・ 先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)、慢性甲状腺炎(橋本病)、甲状腺機能亢進症(バセドー病)、など。
  • カルシウム代謝異常症
    ・ 副甲状腺機能低下症、クル病、など。
  • 副腎疾患
    ・ 先天性副腎皮質過形成、など。
  • 染色体異常症関連
    ・ ターナー症候群、プラダーウィリー症候群。
  • 糖代謝異常症
    ・ 糖尿病、低血糖症、など。
  • 銅代謝異常症
    ・ ウィルソン病、メンケス病、など。
  • その他の代謝異常症
    ・ ファブリー病、ムコ多糖症、など。
  • 栄養性疾患
    ・ 肥満、やせ、亜鉛欠乏症。

研究内容

  • 先天性銅代謝異常症の遺伝子解析、モデル動物を用いた病態解析、早期診断法および新規治療法開発の研究。
  • 亜鉛欠乏と成長障害に関する研究。
  • その他の微量栄養素欠乏症の診断治療に関する研究。

スタッフ

遠海 重裕 講師
髙宮 聖実 助手
小川 英伸 非常勤医師
磯島 豪 非常勤医師
田中 裕之 非常勤医師
足立 夏帆 非常勤医師
望月 大史 非常勤医師

専門外来

代謝/内分泌/栄養外来

その他

城北地区における研究会等を通じた病診連携と研究をおこなっています。

保育士・教師・栄養士への講習会、地域住民への公開講座を開催しています。