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DrPH在学生の活躍

2020.03.16

日本式教育をエジプトに

エジプトが今、日本式教育に熱い視線を向けているのをご存じですか?

2017年に日本とエジプト両政府によって調印された円借款事業「エジプト―日本教育パートナーシップ」を通じて、エジプトの教育システム全体に対して、日本の教育の特性を生かした包括的な人材育成を目指しているのです。5年間で、教育・保健セクターを中心として2,500人以上の学生、研究者、教員、政府職員が日本国内で学びます。保健医療分野の対象は、病院管理、救急医療、看護管理です。昨年度、私は東京女子医科大学が担当する「病院管理」コースにおいて、戦略的プランニングに関するワークショップを実施しました。

今回紹介する「エジプト人医学生短期プログラム」は、こうした取り組みの一環として20202月に実施されました。日本における医学の最先端技術と保健システムを学ぶことを目的とした、この奨学金プログラムがエジプト大統領のイニシアティブのもと大統領資金で実施された点にエジプトの熱意が感じられます。全国選抜試験を突破した18大学の医学生73名が2班に分かれて各1週間来日し、協力大学での座学・実習見学や企業訪問を行いました。

私が担当したワークショップ「ロジカル・フレムワーク・アプローチ」では、未来のリーダー候補たちは、講義とグループ演習を通じて、問題解決のための論理的思考法を学んだだけでなく、チームワークの大切さを実感することができたようです。
また、同行したテルモ・メディカル・プラネックス(病院関係者が研修する模擬病院)では、医学生たちは、心臓血管のカテーテル治療のシミュレーション等、貴重な体験をしました。

DrPH1年 喜多桂子

グループワークの様子


エジプト・アラブ共和国大使館アイマン・カーメル大使(左)と

Prof. Dr. ハニー A・エルシーミー文化参事官(右)


ワークショップの成果品の前で記念撮影


ホスピタル・スタジオにて


シミュレーション・トレーニング

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