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MPH在学生の寄稿

2020.09.17

知っているようで本当は奥が深い病気:肺炎 Part 1

新型コロナウイルスが猛威を振るい、感染症についての関心が高まっています。
同時に、様々なメディアで肺炎という言葉を聞く機会が増えたのではないでしょうか。
この肺炎。
よく聞く言葉ながら、あまりよく知られていないのではないかな、と思います。

これから何回かに分け肺炎について、また、予防できる可能性がある肺炎をご紹介したいと思います。
肺炎は新型コロナウイルスが引き起こす肺炎だけ、ではありません。
また肺炎はここ数年日本人の死因の3位から5位を推移しており、
特に高齢者に多い病気でもあります。
この機会に、肺炎について一緒に考えてみませんか?

まず肺炎とは?

肺に炎症が起こる病気のことを指します。
この炎症は細菌やウイルスによって起こります。
健康な状態であれば、のどでブロックできますが、
体力が落ちているときや、免疫が下がっているときは、この細菌やウイルスが肺まで到達し、炎症を起こします。
これが、肺炎となります。

特に高齢者の方に多いのが「誤嚥性肺炎」であり、一度は耳にした方もいらっしゃるかもしれません。
誤嚥性肺炎は食べ物や唾液の誤嚥に引き続いて発症する肺炎のことです。
この肺炎はある一定の年齢(60代ごろ)を境に急激に増え、以降増え続けます。
これは、のどの機能の低下、嚥下反射の低下が原因とされています。

「誤嚥性肺炎」は予防できる可能性がある肺炎の一つだといわれています。

次回から、「誤嚥性肺炎」について、また、他の予防できる肺炎について、お伝えしていきたいと思います。

MPH1年 今井

引用文献
1)
三鬼達人. 【速習! 今さら聞けない 誤嚥&誤嚥性肺炎】誤嚥性肺炎とは―わが国における肺炎と誤嚥性肺炎の現状. リハビリナース. 11(1): 82-83, 2018
2)
健康長寿ネット. 嚥下性肺疾患とは. https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/engeseihaishikkan/about.html
3) 厚生労働省. 平成30年度人口動態月報年計(概数)の概況.

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