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年度はじめのご挨拶

2023.04.07

 3年間、私たちはCOVID-19という大きな公衆衛生の危機に直面しました。多くの犠牲の末、まだ油断はできないものの、この困難も峠を越えることができました。その中で、私たちには多くの変化が求められ、特にチェンジエージェントの育成を目的とする帝京SPHにとって真価が問われる3年間でした。遠隔授業の実施、保健所等との連携など、私たちなりに変化を進めてきました。
 しかし、本当の真価が問われるのはこれからです。コロナ禍で求められた変化を止めることなく、社会が必要とする公衆衛生の実践や人材育成をさらに進めなければなりません。
 現在、そのひとつとして、教育カリキュラムの変革に取り組んでいます。帝京SPHは、2011年の設置以降、常にカリキュラムの見直しを行ってきました。2015年には、コンピテンシー基盤型教育と問題解決型アプローチの導入という大きな変革を行いました。今回はこれに続く第2回目の大きな変革です。SPH設置時のカリキュラムから数えると第3版となりますので、“カリキュラム3.0”と呼ぶことにしましょう。
 カリキュラム3.0は、カリキュラム2.0を基に、現場での実践的な応用実習、コミュニケーション、リーダーシップ、ヘルスポリシー、デーサイエンス、社会疫学などを強化しました。また、このカリキュラムは、米国等のSPHのスタンダードなカリキュラムに準じたものです。
カリキュラム3.0は、2023年度から専門職学位課程で、2024年度からは博士後期課程で開始されます。アフターコロナの時代に求められる人材育成のための、そして、グローバルスタンダードの公衆衛生教育カリキュラムを掲げ、帝京SPHは公衆衛生教育のフロントランナーとして走り続けます。

 

2023年4月6日

研究科長 福田 吉治

 

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