三須(福嶋) 幸さん

 三須幸さん

 (2022年度入学 MPH1年コース)

1. 入学前の職業と、どんなことをしていたか簡単に教えてください

中学校の授業で見たビデオで、青年海外協力隊看護師隊員の姿に憧れ、国際保健に興味を持ち、将来は国際保健医療の分野で働きたいと思うようになりました。
大学で看護師・保健師の免許を取得し、大学病院で看護師として勤務した後、青年海外協力隊看護師隊員としてラオスに派遣されました。ラオス北部の地方県病院で2年間、院内感染対策指導や5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動を行いました。
2016年に株式会社ティーエーネットワーキングに入社し、技術協力プロジェクトや草の根技術協力の業務調整を務め、保健医療分野の民間連携事業にも携わりました。2017~2022年のアンゴラの母子健康手帳プロジェクトでは、「母子保健/栄養」を担当していました。母子健康手帳の活用により、保健施設にて提供されるサービスの利用率を向上させることを目標とし、母子健康手帳の改訂・配布、医療従事者の研修、モニタリング及びスーパービジョンの体制構築などを行いました。

 

2. 帝京SPHへ行こうと考えたきっかけはなんでしたか?

ラオスやアンゴラで、日本と異なる文化に触れ、日々刺激を受ける中で、国際保健分野で働くことに強い魅力を感じるようになりました。国際保健や疫学・統計、研究手法について学び、国際協力の分野で活躍できる人材になりたいと思うようになり、アンゴラのプロジェクトが終わるタイミングで進学を決めました。

 

3. 帝京SPHで学んでいた期間の職場などでの身分を教えてください

大学院在学中も職場の理解を得て、株式会社ティーエーネットワーキングでの勤務を継続しながら学業を最優先に取り組みました。国内で可能な業務を行いながら、仕事と学びを両立させていました。

 

4.仕事・家事・子育てなどと学習の両立で工夫していたことがあれば教えてください

仕事と学業を両立するために、時間の使い方を工夫しました。業務の優先順位をつけて、空いた時間をできるだけ学習に充てるようにしました。また、仕事で得た知識を勉強に活かしたり、学んだことを業務に活かしたりすることで、効率よく両方を進めるように意識していました。さらに、友達と一緒に勉強して励まし合うことで、モチベーションを維持しながら取り組むことができました。

 

5. 帝京SPH修了後の進路について教えてください

帝京SPH修了後も、引き続き株式会社ティーエーネットワーキングでの勤務を続けています。2023年9月からアンゴラで新しい母子保健プロジェクトが開始し、「副総括/母子保健」の担当として、保健医療従事者への研修や、母子健康手帳の活用促進、スーパービジョンを実施してデータ分析などを行っています。

 

6. 現在の仕事(活動)で帝京SPHでの学びや経験で生きていることはありますか?

大学院で学んだ国際協力の知識や実践的なアプローチを活かし、プロジェクトの計画や運営をより効果的に進められるよう工夫しています。特に、SPH時代に苦労しながら学んだ統計のスキルを活かしてデータを分析し、現場の課題を客観的に捉えることで、根拠に基づいた意思決定や改善策の提案ができるようになりました。学びを実務に結びつけながら、より良い国際協力につなげられるよう努めています。

 

7. 帝京SPHに入学を検討されている方へのメッセージをお願いします

帝京SPHでの学びは、視野が広がり、仕事にも活かせる貴重な経験になります。仕事との両立は大変なこともあると思いますが、工夫次第で両立できます。新しい知識やスキルを直接実務に活かせることが喜びです。人脈が広がって、仲間や友達もできたことも大きな財産です。ぜひチャレンジしてみてください!

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