坂本昌彦さん

 坂本昌彦さん

 (2021年度入学 DrPHコース)

1. 入学前の職業と、どんなことをしていたか簡単に教えてください

長野県の医療機関である佐久医療センター小児科で医師として働いていました。
その一方で、佐久市の保護者向け啓発プロジェクトである「教えて!ドクター」を担当し、アプリの開発や出前講座等に関わってきました。

 

2. 帝京SPHへ行こうと考えたきっかけはなんでしたか?

「教えて!ドクター」プロジェクトでは2016年から無料アプリを開発して保護者に提供してきました。おかげさまでダウンロード数も40万を超えていますが、本当にそれが保護者のヘルスリテラシーを改善し、受療行動を改善しているのか、検証が必要だと考えていました。一方で臨床研究の基礎もよく理解できておらず、疫学や統計を学ぶ必要性を強く感じ、SPHで学びたいという気持ちが強くなりました。当院では2年間、病院職員の地位を保ったまま国内もしくは海外留学をすることができ、当直業務や平日の数日業務にかかわることで3年間に延長することができます。3年間あれば博士課程を卒業できます。そこで当院のある長野から通学できる大学院として、帝京大学のDrPHが最適と考え、入学を決めました。

 

3. 帝京SPHで学んでいた期間の職場などでの身分を教えてください

常勤職員

 

4.仕事・家事・子育てなどと学習の両立で工夫していたことがあれば教えてください

通学時間が毎日片道2時間だったため、この時間を使って予習や復習、論文精読などに充てました。

 

5. 帝京SPH修了後の進路について教えてください

再び佐久医療センターの小児科医として日常臨床に対応し、「教えて!ドクター」プロジェクトの運営も引き続き担っています。

 

6. 現在の仕事(活動)で帝京SPHでの学びや経験で生きていることはありますか?

研究と論文執筆へのハードルが低くなり、在学中を含めてこの4年間で英語論文を6本執筆することができました。このうちアプリ関連が4本です。これは指導教官だった石川ひろの先生、鈴木明日香先生に卒業後も手厚くご指導いただいたおかげで、帝京にいなければできなかったことだと深く感謝しています。また行動科学とヘルスコミュニケーション学に出会えたことも大きく、私自身のアドボカシー活動(ネット記事の執筆や講演活動など)の支えになっています。

 

7. 帝京SPHに入学を検討されている方へのメッセージをお願いします

疫学や統計学は医学教育ではなかなか深く学ぶことができず、私自身は独学でやるのも限界を感じていました。帝京では座学の授業が多く、そのため基礎から丁寧に学ぶ時間を取ることができます。授業後に、オンラインやキャンパスで、仲間と連日統計ソフトを使って解析を議論した時間は、自分の大きな財産となっています。研究テーマの決め方も自由度が大きく、先生方もとても親切に指導してくださいますので、研究したいテーマが既にある方は特に、帝京SPHは良い選択だと思います。

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