大川信介さん
(2024年度入学 MPH2年コース)
1. 入学前の職業と、どんなことをしていたか簡単に教えてください
私は、一般病院のリハビリテーション科にて、理学療法士として勤務しておりました。急性期・回復期の患者様への臨床業務に加え、部門の管理業務や、教育の責任者としてマネジメント業務にも携わっていました。
2. 帝京SPHへ行こうと考えたきっかけはなんでしたか?
以前から「いつか腰を据えて研究について体系的に学びたい」という思いはありましたが、具体的な対象分野を絞りきれずにいました。転機となったのは、「職員の腰痛予防活動」です。この実践自体が公衆衛生学的な研究対象になり得ると気づき、労働者の健康について,専門的に学びたいという意欲が湧きました。また、日々の臨床で蓄積される情報を正しく扱うため、統計学や疫学の基礎を習得したいと考えたことも大きな理由です。
3. 帝京SPHで学んでいた期間の職場などでの身分を教えてください
入学を機に思い切って前職を退職したため、1年目の前半は学業に専念していました。後半からは、以前の職場に非常勤職員として復帰し、仕事と学業を両立させました。
また、在学中に起業するという、入学前には予想していなかった挑戦も経験しました。
4.仕事・家事・子育てなどと学習の両立で工夫していたことがあれば教えてください
「その日の課題は、その日のうちに」をマインドセットにし、レポートや予習を溜め込まないよう意識していました。通学などの隙間時間を活用して効率的にタスクをこなす一方、無理をしすぎないことも大切だと痛感しました。一時期、完全に休みなく活動してしまった時期もありましたが、振り返れば、半日でも「完全にオフ」の時間を作ることが、結果的に学習の質とモチベーションの維持に繋がると感じています。
5. 帝京SPH修了後の進路について教えてください
元の職場に復職します。同時に、研究員として引き続き本学に籍を置き、課題研究で取り扱ったテーマについて、論文執筆と投稿を継続していく予定です。
6. 現在の仕事(活動)で帝京SPHでの学びや経験で生きていることはありますか?
多様なバックグラウンドを持つ先生方や学生との交流を通じ、多角的な視座を得られました。苦手意識のあった生物統計学や疫学についても、基礎からじっくりと向き合うことで、論文のクリティカル・リーディングや執筆に対する自信がつきました。在学中には国際誌への論文掲載1本、投稿1本という成果を上げることができました。これは、学生との垣根が低く、熱心にご指導くださった諸先生方のおかげです。
また、在学中に労働安全関連の業界団体で講演を行う機会を頂きましたが、理学療法士としての経験とSPHでの学問的知見を融合させて発信できたことは、今後のキャリアの在り方を考える大きな転機となりました。
7. 帝京SPHに入学を検討されている方へのメッセージをお願いします
帝京SPHのプログラムは非常にきめ細かく設計されており、幅広い分野を基礎から体系的に学ぶことができます。同時に、専門性を深めたいという意欲に対しても、各分野の第一線で活躍される先生方が応えてくださる環境があります。一度社会に出てから大学院という門を叩くのは勇気がいります。しかし、一歩踏み出せば、視界が開けるような体験ができます。ぜひ、その一歩を踏み出してください。