公衆衛生とは

  •  「公衆衛生とは、組織的な地域社会の努力を通じて疾病を予防し、寿命を延伸し、身体的および精神的健康と、能率(efficiency)の増進を図る科学であり、技術である」といった定義がしばしば用いられます。
  • すなわち、公衆衛生とは、「小さなコミュニティから国全体に至るまで、人々の集団の中で病気を予防し、健康を増進させることである」、と言えます。
  • 公衆衛生は、「集団全体の疾病予防、健康増進、延命を目的とした組織的な措置(公的・私的を問わず)」のことでもあります。その活動は、人々が健康でいられる条件を提供することを目的としており、個々の患者や病気だけではなく、集団全体に焦点を当てる特徴があります。
  • 人々と社会を健康にしていくためには、公衆衛生の様々な現場に関わる人材が欠かせません。実際、帝京SPHの大学院生の多くは、多様な現場で社会人として働きながら学びを進めています。
  • 公衆衛生での主体的な能力開発やキャリア形成は日本でも重視されており、当研究科は厚生労働省の教育訓練給付制度の対象に選ばれています。
公衆衛生学と医学の違い

医学では一人ひとりに向き合い、その病いやケガを治療します。一方、公衆衛生学では、数十人~数億人の病気やケガを予防し、健康を維持・増進します。
医学では、医師や看護師を含む医療従事者がチームを組んで、その患者を治療します。一方、公衆衛生学では、地域社会や企業、政治家、報道機関などを巻き込んで、その課題の解決策を発見し、実施します。

 

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