生物統計学

生物統計学は、統計的な推論と手法を、公衆衛生、医学、生物学などの健康関連分野に応用する学問です。公衆衛生の中核分野の一つとして、健康科学研究の設計、実施、分析、解釈など、定量的な側面に関わるものです。

生物統計学的手法は、疾病や傷害の原因仮説の評価、介入プログラム/政策/試験の有効性の評価、人口の健康傾向の監視と検出など、幅広い公衆衛生活動に用いられています。

 

本分野で行っていること 

生物統計学の教員は、公衆衛生分野の幅広い研究のための生物統計学的手法の開発と応用、およびそれらの教育に従事しています。私たちが追求する方法論の開発は、常に公衆衛生や医学など、その他の健康関連分野の研究者とのコラボレーションを通して行われています。 

私たちの研究は、通常、文部科学省や厚生労働省などの政府機関から資金提供を受けています。方法論の開発に加えて、生物統計学の各教員は、地域、国内、国際的な研究者や政府との学際的な共同研究を非常に活発に行っています。 

 

進捗中のプロジェクト
  • 個別化医療の実現に向けた、次世代シーケンサーからの網羅的なゲノムデータ、マイクロアレイからの遺伝子発現データ、質量分析装置からのタンパク発現データなど、OMICSデータに対するバイオインフォマティクス
  • 統計解析に基づく、治療効果予測システムと副作用予測システムの開発
  • 創薬シーズ探索のためのOMICSデータ統計解析
  • がんのサブタイプ判定など、がん患者への診断支援のための統計学的データ解析方法論の研究
  • 心不全リスク解明のための大規模コホートデータを用いた経時データ解析モデルの開発
  • 次世代型先制医療実現のための肺高血圧症病因蛋白群の抽出と治療法開発
  • 胸部大動脈瘤の新規病因分子の発見と治療戦略(早期診断・創薬)の開発
  • 医薬品・健康食品の臨床試験の研究計画と適切な解析の支援
  • 医薬品開発におけるシミュレーションの適用、薬剤疫学研究など、医薬品開発・医薬品等の効果と安全性の評価に関する研究

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