診療科・担当医紹介
脳神経内科
 当科は、房総地区の唯一の大学病院神経内科として昭和61年、帝京大学ちば総合医療センターの設立と同時に開設されました。日本神経学会より専門医制度における準教育施設として、また日本臨床神経生理学会より脳波・筋電図教育施設に認定されています。さらに、脳神経外科と共同して脳血管障害の診療と教育にあたり、日本脳卒中学会の教育病院にも認定されています。
 当科では前出の脳血管障害に加えて、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症など、脳、神経筋疾患をもつ患者さんの診断と治療をおこなっており、最先端の診断や治療を行うことをモットーとしております。入院患者さんは疾患別にみてみますと、脳血管障害が45%以上を占め、次いで変性疾患(運動ニューロン疾患、脊髄小脳変性症、パーキンソン病、アルツハイマー病など)が15%、てんかん、炎症(多発性硬化症、脳炎、髄膜炎、ギラン・バレー症候群など)、筋疾患(重症筋無力症、筋炎、筋ジストロフィー症など)がそれぞれ約5~10%、そして中毒や代謝性疾患などがこれに次いでおります。救急の患者さんも積極的に受け入れており、良好な治療成績をおさめております。緊急MRI検査、血漿交換療法、血液吸着療法、神経免疫疾患の疾患修飾薬療法も可能であります。重篤な症状であったにもかかわらず、治療とリハビリテーションが功を奏し、ほとんど後遺症なく社会復帰した患者様も多数おられます。また、有効な治療方法のない疾患でも、機能維持、対症療法を行い、病気を抱えつつ前向きに生活できている患者さんも多くいらっしゃいます。頭痛、めまいなど日常よくみられる疾患にもよく対処し、診断・治療を行っております。
 当科はさらに筋萎縮性側素硬化症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症などの神経難病を抱える患者さん方が安心して在宅治療ができるよう、地域の診療所、訪問看護センターと密接な連携を取り、急な病状悪化にも対応できる診療体制を整えております。胃瘻交換目的入院時には短期間内に全身状態チェックなども行い、市原地区の神経難病の患者さんおよびそのご家族より厚い信頼を集めています。
担当医

教授 作石 かおり
出身大学 横浜市立大学医学部 平成10年卒 医学博士
専門分野 神経内科学、神経免疫学
専門医等 日本内科学会専門医・指導医
日本神経学会専門医・指導医
日本臨床免疫学会免疫療法認定医
JMECC インストラクター
病院准教授 鈴木 仁
出身大学 帝京大学 平成元年卒 医学博士
専門分野 神経内科学
専門医等 日本内科学会認定医
日本神経学会専門医

客員教授 栗田 正
出身大学 東京慈恵会医科大学医学部 昭和55年卒 医学博士
専門分野 神経内科学
専門医等 日本内科学会認定医
日本神経学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本頭痛学会専門医
日本臨床神経生理学会脳波・筋電図認定医
非常勤医師 三上 裕嗣
出身大学 帝京大学 平成12年卒 医学博士
専門分野 神経内科学
非常勤医師 野村 誠
出身大学 帝京大学 平成18年 医学博士
専門分野 神経内科学
非常勤医師 関 香奈子
出身大学 帝京大学 平成19年卒 医学博士
専門分野 神経内科学
専門医等 日本内科学会認定医

非常勤医師 石川 広明
出身大学 帝京大学 平成19年卒 医学博士
専門分野 神経内科学
専門医等 日本内科学会認定医
 
大学院生 越川 浩明
出身大学 帝京大学 平成27年卒
専門分野 神経内科学
後期研修医 秋場 健史
出身大学 帝京大学 平成28年卒
専門分野 神経内科学
修練医 山野 敬彦
出身大学 帝京大学 平成5年卒 医学博士
専門分野 神経内科学

~2019年度~
診療実績

外来患者数:12,821名
入院患者数:451名

教育について
第2学年 統合講義(神経)
 作石教授:1コマ

研究について
  • 原著論文(2019年~2020年)
  • Nishizawa M, Onodera O, Hirakawa A, Shimizu Y, Yamada M; Rovatirelin Study Group (Kurita A et al.): Effect of rovatirelin in patients with cerebellar ataxia: two randomised double-blind placebo-controlled phase 3 trials. J Neurol Neurosurg Psychiatry 91(3): 254-262, 2020
  • Matsuda KM, Koguchi A, Toyama T, Sakuishi K, Kobayashi M, Miura S, Miyazaki M, Suga H, Asano Y, Toda T, Sato S. Concurrence of polyarteritis nodosa and multiple sclerosis. J. Eur. Acad. Dermatol. Venereol. 2020 Apr; 34(4): e188-e191.
  • Kurihara M, Sasaki T, Sakuishi K, Terao Y, Murakawa T, Shinozaki-Ushiku A, Okada S, Toda T, Tsuji S. Isolated seizure as initial presentation of GABAA receptor antibody-associated encephalitis. J Neurol Sci. 2020 Mar; 410: 116666.
  • Ando Y, Fujimoto K, Ikeda K, Utsumi H, Okuma Y, Oka H, Kamei S, Kurita A, Takahashi K, Nogawa S, Hattori N, Hirata K, Fukui T, Yamazaki K, Yamamoto T, Yoshii F. Postural abnormality in Parkinson’s disease: A large comparative study with general population. Mov Disord Clin Practice. 2019; 6(3): 213-221.
  • Watanabe T, Anno M, Matsubayashi Y, Nagasako Y, Sakuishi K, Fujimoto Y, Tachibana N, Taniguchi Y, Hayashi T, Oshima Y, Tsuji S, Tanaka S. Hypoglossal nerve palsy as a cause of severe dysphagia along with the oropharyngeal stenosis due to occipitocervical kyphosis. Case Rep Orthop. 2019; 7982847.
  • 総説・著書(2018年~2020年)
  • 栗田 正. パーキンソン病における視覚障害. パーキンソン病200年ーJames Parkinsonの夢ー (山本光利 編), 中外医学社, 東京, pp266-269, 2020.
  • Kurita A, Koshikawa H, Akiba T, Seki K, Ishikawa H, Suzuki M: Visual Hallucinations and Impaired Conscious Visual Perception in Parkinson Disease. J Geriatr Psychiatry Neurol 2019 Dec 6 [Epub ahead of print].
  • 鈴木可奈子,平井利明,黒岩義之,栗田 正,馬場泰尚. 脳神経内科の観点からみた低体温症の臨床像.神経内科 90(6): 642-651, 2019.
  • 栗田 正. 痙攣・てんかん.日本臨床第77巻 増刊号4(通巻第1166号)医薬品副作用学 ー薬剤の安全使用アップデート ー(第3版)下, 日本臨床社, 大阪, pp336-341, 2019.
  • <全国学会発表>(2019年度)
  • 秋場健史, 越川浩明, 関香奈子, 石川広明, 鈴木仁, 栗田 正. ANCA陽性脳梗塞の臨床的検討. 第60回日本神経学会学術大会, 大阪, 5月24日, 2019.
  • 越川浩明, 秋場健史, 関香奈子, 石川広明, 鈴木仁, 栗田 正. Ramsay-Hunt症候群における後頭側頭部痛は舌咽・迷走神経麻痺の予兆になりうる. 第37回日本神経治療学会学術集会, 横浜, 11月7日, 2019.
  • 秋場健史, 越川浩明, 関香奈子, 石川広明, 鈴木仁, 栗田 正. ANCA陽性脳梗塞の臨床的特徴と治療についての検討. 第37回日本神経治療学会学術集会, 横浜, 11月6日, 2019.
  • <地方会>(2019年度)
  • 越川浩明, 場健史, 関香奈子, 石川広明, 鈴木仁, 栗田 正. 左被殻出血に伴うaphoniaの経過を喉頭ファイバーで追跡できた54歳の男性. 第229回日本神経学会関東・甲信越地方会, 東京, 6月1日, 2019.
  • 秋場健史, 越川浩明, 関香奈子, 石川広明, 鈴木仁, 栗田 正. 繰り返すリアルな幻視を訴え, Lewy小体型認知症が疑われた後頭葉てんかんの86歳女性. 第230回日本神経学会関東・甲信越地方会, 東京, 9月7日, 2019.
  • <研究会>(2019年度)
  • 越川浩明, 秋場健史, 関香奈子, 石川広明, 鈴木仁, 栗田 正. うつ病治療中に現れた薬剤性パーキンソニズムの病態に潜在性の黒質線条体ドパミン神経の脱落が関与したと思われる3症例. 第19回千葉パーキンソン病研究会, 千葉, 4月18日, 2019.
  • 秋場健史, 越川浩明, 関香奈子, 石川広明, 鈴木仁, 栗田 正. 繰り返す幻視と軽度認知機能障害を呈し, Lewy小体型認知症が疑われた後頭葉てんかんの高齢女性. 第6回南房総パーキンソン病研究会, 市原, 10月3日, 2019.
  • <シンポジウム・講演その他>(2019年度)
  • 栗田 正
    神経内科領域における糖尿病治療の留意点
    Diabetes Seminar in 木更津, 2019年 6月24日.
  • 栗田 正
    パーキンソン病の非運動症状 -発症前・発症早期の問題点―
    東葛北部パーキンソン病を考える会, 柏, 2019年7月4日.
  • 栗田 正
    脳科学からみた「小さな親切」
    「小さな親切」 運動千葉県本部令和元年度総会, 千葉, 2019年7月23日.
  • 栗田 正
    パーキンソン病の今日の治療
    千葉県病院薬剤師会南部支部・同地域薬剤師会合同研修会 第30回上総いちはら臨床薬学セミナー, 市原, 2019年10月23日.
  • 栗田 正
    糖尿病の脳・神経障害 -末梢神経障害から認知症まで-
    船橋市内科医会学術講演会, 船橋, 2020年1月15日.
  • 栗田 正
    パーキンソン病とどう向き合うか-初期から進行期までの問題点と対応-
    パーキンソン病講演会.市原健康保健センター・帝京大学ちば総合医療センター共催, 市原, 2020年2月6日.

研究中のテーマ
  • 多発性硬化症(MS)の病態機序並びに疾患バイオマーカーに関する免疫学的研究
  • パーキンソン病(PD)の幻視に関する大脳生理学的研究
  • 孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)の皮膚の免疫組織化学的研究
  • 紀伊半島筋萎縮性側索硬化症(ALS)の皮膚の超微形態学的研究
  • 家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)の遺伝子および中枢神経病理の研究
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