診療科・担当医紹介
産婦人科
産婦人科Webサイト 当科では産婦人科全般にわたって専門的かつ一貫した治療方針に基づく治療が行なわれています。婦人科救急に関しては全例、産科救急は妊娠34週以降の未熟児治療を伴わないものであればすべて受け入れており地域住民から極めて厚い信頼を得ています。2015年の手術件数は産科・婦人科合わせて535件、年間分娩総数は249件でした。
 当科は内視鏡下手術(腹腔鏡・子宮鏡)をいち早く千葉県内でスタートさせた病院です。内視鏡手術技術認定医の資格を有する梁教授・林病院教授をはじめとして、医局員全員がこの手術を行うことができます。開院以来の内視鏡手術例数は腹腔鏡・子宮鏡を合わせて2400症例を超えており、ここ数年は年間の手術実績は200例近くにおよびます。最近では卵巣疾患のみならず子宮筋腫・子宮内膜症の症例が急激に増えてきており、全良性疾患の7割が内視鏡で行われています。また、2015年から子宮体がんに対する内視鏡手術の施設基準も満たして厚生労働省からの認定を得ることができました。適応さえ満たせばこの疾患でも内視鏡手術で行っています。このため、房総地区はもとより県内全域から患者さんはいらっしゃっています。
 伝統的に評判の高い内視鏡手術分野に加えて、梁教授・林病院教授はさらに婦人科腫瘍専門医・がん治療認定医も資格を有していることもあり、近年は子宮癌・卵巣癌などの悪性腫瘍治療も患者数が急増しています。2015年は新規の悪性腫瘍患者数は78例(子宮頸癌25例、子宮体癌/子宮肉腫28例、卵巣・卵管・腹膜癌13例、その他の癌1例)を数え、積極的な手術療法・化学療法・放射線療法を組み合わせた治療により良好な成績を収めています。
 内分泌・不妊部門では特に日本生殖医学会認定の生殖医療専門医である五十嵐病院教授が中心です。特に子宮内膜症に関しては日本でも有数の研究者あり、この疾患に対する先進治療に力を入れています。ホルモン剤を用いた薬物治療や腹腔鏡下手術での病巣除去はもちろん重症例・難治症例でも症例に応じた治療を選択しています。不妊症患者に対しては子宮卵管造影検査・ホルモン検査・精液検査・ヒューナー検査等を行い症例に応じた排卵誘発や人工授精を行っています。残念ながらIVF-ET、ICSI等の生殖補助技術は、歴史的には早くにスタートさせたものの人員の関係で現在は休止しており、これらの技術を介さない自然妊娠の成立に力を注いでいます。
 腟式手術も積極的に行っており、特に性器脱手術では従来法である子宮全摘、前後腟壁形成術に加えて、最近急速に広がっているメッシュ手術も提供しています。特にこの分野は梁教授(従来法担当)と五十嵐病院教授(メッシュ手術担当)が中心です。これら性器脱手術は年間で15~20例あり、ここ15年で250例程度の実績があります。
 周産期部門では合併症妊娠などのハイリスク妊娠は全体の2割強におよび35歳以上の高齢妊娠が全体の4割強を占めています。このため、2015年度の帝切率は30.3%でした。それでも、原則的に自然陣発による分娩をめざし、分娩進行中は常に助産師が1対1で対応するきめ細かい看護が評判となり最近では正常妊娠も増加してきました。もちろん夫の立会い分娩は原則的に可能です。また、助産師による産後外来が週一日木曜午後に開設されており分娩後の育児・授乳相談等。栄養部の協力による妊娠中の個別栄養指導も随時行なわれています。
 このように産婦人科全分野にわたって質の高い医療を提供しています。特に内視鏡手術、婦人科悪性腫瘍、生殖医療に関してはそれぞれの学会の認定施設あるいは修練施設の認定を受けており、これらの技術を習得しようと集まってきた精鋭医師が誠意をもって全力で医療に取り組んでいます。
担当医
教授 梁 善光
出身大学 東京大学 昭和58年卒 医学博士
専門分野 婦人科内視鏡下手術
婦人科悪性腫瘍
生殖内分泌
婦人科がん検診
専門医等 日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(産婦人科)
日本生殖医学会生殖医療専門医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本性感染症学会認定医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
日本女性医学会暫定指導医
母体保護法指定医師
病院教授 五十嵐 敏雄
出身大学群馬大学 平成2年卒 医学博士
専門分野子宮内膜症
生殖内分泌
専門医等日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本生殖医学会生殖医療専門医
母体保護法指定医師
助教 冨尾 賢介
出身大学信州大学 平成16年卒 医学博士
専門分野婦人科悪性腫瘍
専門医等 日本産科婦人科学会専門医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
母体保護法指定医師
助教 神尊 貴裕
出身大学 長崎大学 平成19年卒 医学博士
専門分野 婦人科悪性腫瘍
専門医等 日本産科婦人科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
母体保護法指定医師
助手 本城 晴紀
出身大学 香川大学 平成23年卒
専門分野 婦人科悪性腫瘍
専門医等 日本産科婦人科学会専門医
助手 大寺 紳一郎
出身大学東京大学 平成26年卒
専門分野産婦人科一般
助手 長谷部 里衣
出身大学千葉大学 平成27年卒
専門分野産婦人科一般
後期研修医 八條 隆汰
出身大学筑波大学 平成29年卒
専門分野 産婦人科一般
後期研修医 井上 陽美
出身大学熊本大学 平成29年卒
専門分野 産婦人科一般

~2017年度~
診療実績

 分娩数:248件
 手術数:526件

教育について
医学部学生講義
 4年生系統講義:梁 2コマ、五十嵐 2コマ
医学部学生実習
 BSC:なし
 BSL:常時2名受け入れ
帝京平成大学
 実習:2名受け入れ
帝京平成看護短大・専攻科
 特別講義:梁 1コマ
 実習:3名受け入れ
幕張総合高校看護科・専攻科講義
 専攻科1年母性看護講義:梁 2コマ、林 1コマ、五十嵐 1コマ、鶴賀 1コマ、中川 1コマ、
 中村(泰)1コマ、中村(寛)1コマ、神尊 1コマ

研究について
論文・著書
平成29年3月 産科と婦人科 84 No.増刊号
 知らなきゃ困る産婦人科小手術 子宮腟部びらん
  鶴賀哲史, 梁善光
平成29年7月 千葉県産科婦人科医学会雑誌 11(1),1-6, 2017
 帝王切開瘢痕部妊娠に対してメソトレキセート全身投与後に腹腔鏡下瘢痕部妊娠摘除術を行い治癒に
 成功した一例
  中村泰昭, 林正路, 森岡将来, 馬場聡, 佐川義英, 古村絢子, 中村寛江, 神尊貴裕、鶴賀哲史,
  五十嵐敏雄, 梁善光
平成29年7月 日本エンドメトリオーシス学会会誌
 ジエノゲストによる子宮内膜症(内膜症)病変上皮 PR ダウンレギュレーションは臨床効果と関連す
 るか?
  五十嵐敏雄、森岡将来、古村絢子、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、林正路、梁善光、
  山﨑一人、山田正俊、石田康生
平成29年12月 週刊医学のあゆみ 263(13),1107-1110, 2017
 卵巣癌のバイオマーカーであるROMAの紹介
  鶴賀哲史、梁善光

講演(国内学会)
平成30年2月 千葉市医師会学術講演会(千葉)
 特別講演 他科の先生方にも是非知っていただきたい外陰・腟の疾患
  梁善光
平成30年2月 第6回東京低侵襲婦人科手術研究会(東京)
 Sesson 1異所性妊娠 基調講演 発症頻度の低い異所性妊娠に対する手術について
  梁善光、神尊貴裕、中村泰昭
平成29年4月 第69回日本産科婦人科学会(広島)
 当院における腹腔鏡下子宮体癌手術の検討
  林正路、梁善光、五十嵐敏雄、鶴賀哲史、中村泰昭、神尊貴裕、中村寛江、古村絢子、森岡将来
平成29年4月 第69回日本産科婦人科学会(広島)
 妊婦甲状腺ホルモンと妊娠初期胎児心拍数の関連
  五十嵐敏雄、森岡将来、古村絢子、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、林正路、梁善光
平成29年4月 第69回日本産科婦人科学会(広島)
 血清AFPが高値を示した更年期以降の卵巣腫瘍3症例
  神尊貴裕、鶴賀哲史、森岡将来、佐川義英、古村絢子、中村寛江、中村泰昭、林正路、
  五十嵐敏雄、梁善光
平成29年4月 第69回日本産科婦人科学会(広島)
 hCG高値(23.9万mIU/ml)、径6cmの帝王切開瘢痕部妊娠に対し子宮動脈クリッピング併用腹腔
 鏡下瘢痕部妊娠切除術を施行した1例
  中村泰昭、森岡将来、古村絢子、中村寛江、神尊貴裕、鶴賀哲史、林正路、五十嵐敏雄、梁善光
平成29年6月 第133回関東連合産科婦人科学会(東京)
 妊娠35週で発覚した右下肢から下大静脈までの連続した深部静脈血栓症合併妊娠の一例
  草本朱里、中村寛江、森岡将来、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、林正路、五十嵐敏雄、梁善光
平成29年7月 第53回日本周産期・新生児学会(横浜)
 帝王切開中に肺塞栓症による心肺停止を合併した卵巣静脈血栓症の一例
  中村寛江、中村泰昭、鶴賀哲史、林正路、梁善光
平成29年7月 第59回日本婦人科腫瘍学会(熊本)
 血液透析下にTC療法を施行した慢性腎不全合併子宮体部悪性腫瘍3症例のAUCの検討
  中村寛江、森岡将来、古村絢子、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、五十嵐敏雄、林正路、梁善光
平成29年9月 第57回日本産科婦人科内視鏡学会(岡山)
 進行卵巣卵管癌の初回治療において観察腹腔鏡が有用であった2症例
  神尊貴裕、鶴賀哲史、草本朱里、森岡将来、中村寛江、中村泰昭、五十嵐敏雄、林正路、梁善光
平成29年9月 第57回日本産科婦人科内視鏡学会(岡山)
 全腹腔鏡下膣式子宮全摘術における側方アプローチでの尿管・子宮動脈の同定に関する検討
  鶴賀哲史、林正路、草本朱里、森岡将来、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、五十嵐敏雄、梁善光
平成29年9月 第57回日本産科婦人科内視鏡学会(岡山)
 基靭帯Viewで誰もができる安心・安全なTLH
  林正路、草本朱里、森岡将来、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、五十嵐敏雄、梁善光
平成29年9月 第57回日本産科婦人科内視鏡学会(岡山)
 帝王切開瘢痕部妊娠に対して腹腔鏡下瘢痕部妊娠摘除術を行い治癒した3例
  中村泰昭、林正路、草本朱里、森岡将来、中村寛江、神尊貴裕、鶴賀哲史、五十嵐敏雄、梁善光
平成29年9月 第18回 千葉リプロダクション研究会(千葉)
 Kishi分類に基づいた当院における腺筋症手術症例の検討
  鈴木陽介、五十嵐敏雄、草本朱里、森岡将来、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、梁善光
平成29年10月 第55回日本癌治療学会学術集会(横浜)
 子宮頸癌巨大膣壁再発に対してTC-bevacizumab療法が著効した一例
  中村寛江、鶴賀哲史、草本朱里、森岡将来、神尊貴裕、中村泰昭、五十嵐敏雄、林正路、梁善光
平成29年10月 第55回日本癌治療学会学術集会(横浜)
 透析中の子宮体癌IV期に術前化学療法が奏功し手術による完全摘出に至った1例
  神尊貴裕、鶴賀哲史、草本朱里、森岡将来、中村寛江、中村泰昭、五十嵐敏雄、林正路、梁善光
平成29年11月 第62回日本生殖医学会(下関)
 潜在性を含む甲状腺機能低下症合併妊娠に対する甲状腺ホルモン投与は妊娠初期胎児心拍数の上昇に
 貢献する
  五十嵐敏雄、草本朱里、森岡将来、鈴木陽介、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、冨尾賢介、
  鶴賀哲史、梁善光
平成29年12月 第134回関東連合産科婦人科学会(宇都宮)
 膣内に脱出した巨大子宮内腫瘤が子宮鏡下切除にてAPAMと診断された一例
  草本朱里、森岡将来、中村寛江、鈴木陽介、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、五十嵐敏雄、梁善光
平成29年12月 第134回関東連合産科婦人科学会(宇都宮)
 腟中隔及び完全子宮中隔合併症例の不妊治療。妊娠、分娩帝王切開時に子宮中隔を切除すべきか?
  矢原良子、草本朱里、森岡将来、鈴木陽介、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、
  五十嵐敏雄、梁善光
平成29年12月 第134回関東連合産科婦人科学会(宇都宮)
 当院における肥満妊婦の分娩予後に関する検討 ―急速遂娩必要例と不要例との違い―
  森岡将来、五十嵐敏雄、草本朱里、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、鶴賀哲史、梁善光
平成30年1月 第39回日本エンドメトリオーシス学会(京都)
 卵巣チョコレート嚢胞の術後妊娠と花粉症と術後再発の関連性
  五十嵐敏雄、草本朱里、森岡将来、鈴木陽介、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、冨尾賢介、梁善光
平成30年1月 第39回日本エンドメトリオーシス学会(京都)
 卵巣チョコレート嚢胞術後再発の病態には花粉症が関与する
  草本朱里、五十嵐敏雄、森岡将来、鈴木陽介、中村寛江、神尊貴裕、冨尾賢介、中村泰昭、梁善光
平成30年2月 第9回東京大学生殖内分泌研究会(東京)
 当院における腹腔鏡下子宮筋腫核出術の工夫 ―in bag morcellation および子宮筋層へのバソプ
 レッシン局注時のインジゴカルミン混注―
  鈴木陽介、中村泰昭、長谷部里衣、草本朱里、森岡将来、中村寛江、神尊貴裕冨尾賢介、
  五十嵐敏雄、梁善光
平成30年2月 第23回千葉内視鏡外科研究会(千葉)
 当院における腹腔鏡下子宮筋腫核出術の工夫
  鈴木陽介、中村泰昭、長谷部里衣、草本朱里、森岡将来、中村寛江、神尊貴裕、冨尾賢介、
  五十嵐敏雄、梁善光
平成30年2月 千葉県産科婦人科医学会平成29年度冬期学術講演会(千葉)
 当院不妊外来におけるクロミフェン投与法の現状と工夫
  森岡将来、五十嵐敏雄、草本朱里、鈴木陽介、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、冨尾賢介、梁善光
平成30年2月 千葉県産科婦人科医学会平成29年度冬期学術講演会(千葉)
 子宮頸癌再発に対し、TC療法にベバシズマブ療法を併用した後、上大静脈血栓症が疑われた一例
  草本朱里、冨尾賢介、森岡将来、鈴木陽介、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、五十嵐敏雄、梁善光
平成30年2月 千葉県産科婦人科医学会平成29年度冬期学術講演会(千葉)
 腹腔鏡下手術中に肉腫を疑いモルセレーターの使用を中止し、二期的に治療しえた子宮平滑筋肉腫の
 一例
  鈴木陽介、冨尾賢介、草本朱里、森岡将来、中村寛江、神尊貴裕、中村泰昭、五十嵐敏雄、
  林正路、梁善光
平成30年3月 第7回千葉産婦人科内視鏡手術研究会(千葉)
 進行卵巣癌、卵管癌における観察腹腔鏡の有用性
  神尊貴裕、長谷部里衣、森岡将来、鈴木陽介、中村寛江、中村泰昭、冨尾賢介、五十嵐敏雄、
  梁善光
平成30年3月 第7回千葉産婦人科内視鏡手術研究会(千葉)
 腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)時にウテリンマニピュレーターの破損が生じ、欠損部の回収に難渋
 した一例
  林正路、鶴賀哲史、草本朱里、森岡将来、中村寛江、神尊貴裕、、五十嵐敏雄、梁善光

講演(国際学会)
2017年5月 13th World Congress on Endometriosis (Vancouver)
 Epinastine, a histamine H1 receptor antagonist, may contribute to natural conception in
 the women with pollinosis and endometrioma following surgeries.
  Toshio Igarashi, Akari Kusamoto, Masaki Morioka, Hiroe Nakamura, Takahiro Koso,
  Yasuaki Nakamura, Tetsushi Tsuruga, Masaru Hayashi, Shan-Guang Liang.
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