診療科・担当医紹介
救急科(救急・集中治療部門)
救急科は、救命救急センター、救急集中治療センター(ICC)、ER(Emergency Room=救急室)の3部門が協力して、院内外の救急症例に対応しています。

  日本救急医学会認定救急専門医指定施設
  日本救急医学会認定救急指導医指定施設
  日本集中治療医学会認定専門医研修施設
  日本アフェレシス学会認定施設

●救命救急センター
救命救急センターは、主として集中治療室管理が必要な重症患者を診療しますが、多岐にわたる診療科の協力が不可欠です。救命救急センターおよび救急集中治療センターの医師を核として、院内の診療科の全面的な協力のもと、その運営を開始いたしました。
長きにわたって市原市唯一の救急基幹病院として地域のニーズに応えてまいりましたが、その実績を評価いただき、このたび救命救急センター12床の認可が下りました。
わが国の救急医療体制は、重症度に応じて一次から三次までに分類されております。簡単に申しますと、一次救急は外来で対処しうる帰宅可能な軽症患者、二次救急は一般病棟への入院が必要な中等症患者、三次救急は集中治療室などへの入院が必要な重症患者と考えればよろしいかと思います。
今回認可が下りた救命救急センターは、その三次救急医療を主として担いますが、複雑な病態も多く、多岐にわたる診療科の協力が不可欠な部門です。認可に合わせて新たに赴任した2名の救命救急センター専属医師および救急集中治療センターの2名の医師を核として、院内の診療科の全面的な協力体制を得て、その運営を開始しております。
具体的な診療患者は、救命救急センターの専用電話(ホットライン)を通して救急隊から診療要請される傷病者が大多数を占めるのですが、下記に示すような傷病者を対象とし、近隣の消防組織に通知しております。救急車搬送だけではなく、件数は少ないものの敷地内に設置されたヘリポートを利用してヘリコプター搬送も可能です。ただし、できるだけ多くの診療要請を応需するつもりなのですが、すべての傷病者をスンナリと応需できるほどの実力は、今のところ当センターには備わっておりません。それゆえ応需できないこともありますし初療後転送せざるをえないこともあります。
もちろん、一般病院や診療所からの診療依頼も救命救急センターの対象病態であれば、ご連絡くださればできるだけ応需させていただきます。

当救命救急センター(三次救急)の診療対象となる傷病者
  • バイタルサインに異常をきたしたもの(気道・呼吸・循環の危機的状態、心肺停止)
  • 意識障害(JCS≧100またはGCS≦8 基礎疾患や原因を問わない)
  • 急性心血管疾患(重症心不全、急性冠症候群、大動脈解離、大動脈瘤破裂、重症不整脈、急性肺血栓塞栓症など)の可能性が高いのもの
  • 急性脳血管障害(手術、tPA・血管内治療などを要する)の可能性が高いもの
  • 急性呼吸不全あるいは慢性呼吸不全の急性増悪で、機械的補助(NPPV、IPPV、V-V ECMOなど)が必要か、あるいはその可能性が高いもの
  • 重篤な消化器・腎疾患または代謝疾患(急性肝不全、急性腎不全、急性膵炎、消化管出血、高血糖・低血糖に関連した救急疾患など)で、緊急血液浄化療法や呼吸・循環の補助を必要とする可能性が高いもの
  • 急性腹症で手術を要する可能性が高いもの
  • 急性薬・毒物中毒が疑われるもの
  • 高リスク受傷機転(高エネルギー)外傷、意識障害(JCS≧100またはGCS≦8)やABC(気道・呼吸・循環)に異常をきたした外傷、または多発外傷
    [原則として頭部、胸部、腹部、四肢などの身体区分の複数部位に重篤な損傷を有する(たとえばISS≧18)、あるいはその可能性があるもの]
  • 重症熱傷
    [原則としてArtzの重症熱傷(II度≧30% or III度≧10% or 顔面・気道熱傷 or 軟部組織損傷・骨折を伴うなど)の基準に準じる]

救命救急センター12床および従来からのICU8床の一部を、救命救急センターおよび救急集中治療センターの専属医師4名で運営しておりますが、上記傷病者の入院後も多発外傷、敗血症、中毒、蘇生後脳症などの傷病者は主治医として入院後も積極的に関わっており、また、各診療科が主治医になった場合も継続的に密に診療をサポートしています。図の赤字の部分に救命救急センターと救急集中治療センターの専属医師が関わっております。ER部門は今まで通り2名の専属医師を中心として、各診療科のみならず、われわれとも綿密に連携しながら診療してまいります(図の緑字の部分)。
また、市原地域メディカルコントロール協議会の依頼を受けて、上述したホットラインを利用しての24時間体制での救急隊からの指示要請の応答、定期的な救急救命士の病院研修の受け入れなども行っており、今後、救命救急センターと救急集中治療センターのスタッフが充実し、運営が軌道に乗った暁には、市原市消防局の出張所を院内に設けて[いわゆる常設型救急ワークステーション(WS)といいます]、救急救命士とのコラボレーションによるドクターカーの運営も視野に置いております(図の青字の部分)。
救急傷病者の流れ
さらに当院は災害拠点病院、DMAT派遣病院でもあり、今後も救命救急センターを中心として積極的に災害医療に関与していきます。また、NDLS(national disaster life support)、ICLS(immediate cardiac life support)、JMECC(Japan medical emergency care course)、JPTEC(Japan prehospital trauma evaluation & care)、JATEC(Japan advanced trauma evaluation & care)などのoff-the-job training にも力を注いでいく予定としております。
以上のように、当救命救急センターは黎明期から草創期を迎えたばかりです。一歩一歩着実にステップアップしていき、堂々とした救命救急センターへと育んでいく所存です。しかしながら今後の発展はわれわれと一緒になって働いてくれる仲間の存在が不可欠です。ぜひお力をお貸しください。救急および集中治療専門医取得希望の方に対しては、私どもの持っている知恵を総動員して十分なバックアップをいたします。ご興味がおありの方は、センター長の森脇または総務課(代表TEL:0436-62-1211、E-mail:chiba@med.teikyo-u.ac.jp)までご連絡ください。


担当医
森脇 龍太郎
教授 森脇 龍太郎
出身大学東京医科歯科大学 昭和59年卒 医学博士
専門分野救急医学(特に循環器疾患、脳血管障害、急性中毒、プライマリ・ケアなど)
集中治療医学(特に蘇生学、補助循環、血液浄化療法、敗血症、ARDSなど)
災害医学
医療安全
専門医等日本救急医学会指導医・救急科専門医・評議員・関東地方会幹事
日本集中治療医学会集中治療専門医・評議員
日本集中治療医学会関東甲信越地方会評議員
日本臨床救急医学会評議員
日本中毒学会クリニカルトキシコロジスト・評議員・編集委員会委員
日本内科学会総合内科専門医・認定内科医・指導医
日本循環器学会循環器専門医
日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医・指導医
日本医師会認定産業医
厚生労働省認定臨床研修指導医・プログラム責任者
JPTEC・ICLS/ICLS-WS・JMECCディレクター
NDLSインストラクター
CLDMAT隊員
市原地域災害医療コーディネーター
市原地域救急業務メディカルコントロール協議会会長
助手 汐月 信仁
出身大学埼玉医科大学 平成20年卒
専門分野救急・集中治療医学
専門医等麻酔科標榜医
客員教授 田中 博之
出身大学北里大学 昭和53年卒 医学博士
専門分野救急・集中治療医学
専門医等日本救急医学会指導医・救急科専門医・評議員
日本集中治療医学会集中治療専門医・評議員
日本臨床救急医学会評議員
日本胸部外科学会指導医
日本蘇生学会指導医
JATECインストラクター
ICD
非常勤医師 横井 健人
出身大学千葉大学 平成12年卒 医学博士
専門分野救急・集中治療医学
専門医等日本救急医学会救急科専門医
日本集中治療医学会集中治療専門医
非常勤医師 島居 傑
出身大学千葉大学 平成20年卒
専門分野救急・集中治療医学
専門医等日本救急医学会救急科専門医
日本血液浄化学会認定指導者
ICLSディレクター
非常勤医師 石井 健
出身大学島根医科大学 昭和60年卒
専門分野救急・集中治療医学
医療連携
病床管理
国際診療
専門医等日本救急医学会救急科専門医
厚生労働省認定臨床研修指導医
非常勤医師 長谷 洋和
出身大学昭和大学 平成14年卒
専門分野麻酔科学
集中治療医学
専門医等麻酔科専門医
厚生労働省認定臨床研修指導医

●救急集中治療センター(ICC)
集中治療室(ICU)は、内科や外科という科の壁を超えて、あらゆるタイプの重症患者の治療を担当する部門です。新館3階病棟でICU8床を管理し、臨床各科と協力しながら集中治療を行っています。 そのもっとも大きな特徴は、人間の生理機能を補完するためにさまざまな機械類を駆使することで、人工呼吸器・血液透析器・各種循環補助機材・輸液ポンプなどを使用します。


担当医
教授 志賀 英敏
専門分野集中治療
血液浄化法
助教 小林 由
専門分野集中治療医学
客員教授 福家 伸夫
専門分野集中治療医学
災害医学

●ER(Emergency Room=救急室)
指導医の監督の下、初期研修医と共に徒歩来院の軽症症例から救急車による搬送が必要な重症症例まで、すべての救急症例を診察するというER型救急医療を実施しています。


担当医
教授 山下 雅知
専門分野ER型救急医療
外傷学
臨床中毒学
助教 野村 誠
専門分野救急医学
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