問題解決型アプローチ

帝京大学公衆衛生学研究科では、問題解決能力を備えた実務を担う高度専門職養成に必要な素養として、問題解決型アプローチで考えて行動する力の育成を目指しています。

問題解決型アプローチは、まず公衆衛生上の問題を発見し、その問題の具体的な原因と結果を考えて問題を定式化することから始まります。

そして、原因と結果の定式化をもとに定量的・定性的に問題を解析して問題の程度を把握します。同時に、既存の学術文献や制度・政策等の情報から、その公衆衛生課題に対する知見を分析し、自らが取り組む公衆衛生の問題がいかにして検証されているか否かを把握しておきます。

これらの科学的根拠に基づき、問題をとりまく社会的要因や利害関係者(ステークホルダー)を列挙して分析し、問題解決に際して配慮すべき関係者の整理を行います。

このような分析の後、問題解決の実践のために解決策の計画を立案します。複数立案された施策についてはその優先順位をつけて実行します(実行計画をたてます)。

その後、行った施策の評価を行い、次のプロセスにつなげていきます。

 

以上の流れで、公衆衛生課題に取り組むアプローチを身につけて実践に活かします。

問題解決型アプローチを学ぶ中で、公衆衛生活動の実践能力や公衆衛生の実務家としての資質であるコンピテンシーも培い、専門職としてふさわしい総合的な力をつけます。

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